毎年行われている日韓スポーツ協会主催の交流事業。今年は京都と兵庫県のバスケット・バトミントン・サッカー・バレーボールそして卓球の5種目218名が韓国太田広域市に行って、韓国の同じ種目の218名と交流する事業でした。

日韓関係が微妙で様々な交流事業が中止されている大変厳しい状況の中、とても心配していました。そして、中学近畿総体やカデット予選の期間中であることもあり中学生は参加を決定するまでに大いに悩み迷い、とても時間がかかったと思います。

ただ、実際に参加してみるとこれらの強い懸念や心配は吹き飛んでしまいました。子供達の楽しそうな笑顔や、是非機会があればまた参加したいという言葉から、参加して良かったという心からの思いが伝わってきました。公式行事以外では、JAPAN日の丸のついたものは着ないといった配慮はしていましたが、何より通訳の人たちの親切で思いやりのある献身的な行動や、随行担当者やバスの運転手さん、関わってくれる人たち全てがとても好意的でした。

当然かもしれませんが公式行事が多いのと、スポーツ交流と言いながら野球観戦・鶏足山遠足・スケート体験・科学館入館・ショッピングなど文化交流?の側面も多かったと思います。一番驚いたのは最終日の前の晩に行われる歓送宴会で、日韓各競技毎に「出し物」をすることでした。何も知らせれていない状況で、歌やダンスなどの余興をするという内容でした。朝食後の1時間、夕食後の1時間程度の時間を使って2日・3日で準備をするしかなかったのですが、これにはやはり現役の先生二人が上手に導いてくださいました。出来栄えは別として、ほとんど知らない小中学生24名が一緒に考え・練習する過程で繋がりができて「絆」が生まれたように感じました。

ただ小・中学生の一部に団体行動に問題がある選手がありました。これは他の競技でもよく見られたと思いますが、遅刻・忘れ物・落し物といったことだけではなく、空港・バス・ホテル・店などでとても騒がしく走り回ったり、宿泊施設での勝手な行動に対してそれぞれ即禁止状態にしなければならなかったりした事もありました。注意しても聞けないメンバーもいて残念に思いました。特に小学生のクラブチーム出身に問題が多く、クラブチームの監督の立場でとても恥ずかしく思いました。